住宅のトイレで発生する代表的なトラブルであるトイレのつまり。

トイレでつまりが発生してしまった場合の対処法はいくつかありますが、それらの対処法の中でも定番と言えるのが洗剤を使った対処法です。

この記事では、トイレのつまりを解消するのに使用できる洗剤の種類に触れながら、それぞれの洗剤を使ったつまりの解消法についてご紹介します。

トイレのつまりの解消に使用できる3種類の洗剤

トイレのつまりが発生してしまったときに使用できる洗剤は、

の、3種類です。

それぞれどういった特徴を持った洗剤なのかについて解説していきます。

アルカリ性の洗剤

アルカリ性の洗剤は、その名のとおりアルカリの性質を持つ洗剤です。

液体洗剤の性質はpH(ペーハー)値と呼ばれる数値を使って分類されますが、pH値が8を超える洗剤がアルカリ性の洗剤として分類されます

また、アルカリ性の洗剤の中でも分類が分かれており、pHが11までの洗剤は弱アルカリ性pH値が11以上の洗剤はアルカリ性として分類されます。

アルカリ性の洗剤が効力を発揮するのが皮脂などの油汚れです
皮脂など酸性の汚れによってトイレのつまりが発生している場合、アルカリ性の洗剤を用いるとつまりを解消しやすくなります。

酸性の洗剤

酸性の洗剤は、その名のとおり酸性の性質を持つ洗剤です。

pH値が3以上6未満の洗剤は弱酸性の洗剤、3未満の洗剤は酸性の洗剤として分類されます。

トイレの水垢や尿石などの汚れはアルカリ性の汚れであるため、アルカリ性の洗剤や中性の洗剤では落とすことができません
そこで必要になるのが酸性の洗剤です。

特に尿石はトイレのつまりの原因になりやすいため、酸性の洗剤が用いられることが多くなっています。

中性の洗剤

中性洗剤は、アルカリ性の洗剤と中性の洗剤の中間に位置するタイプの洗剤です。

pH値が6以上8以下の洗剤が中性洗剤として分類されます。

中性の洗剤は、その名のとおり、アルカリ性と酸性両方の性質を持っています。そのため、どちらの汚れにも対応できるというのが中性洗剤の最大の特徴です。

しかし、それぞれの汚れにバランスよく対応できる分、アルカリ性の汚れを落とす力は酸性の洗剤よりも弱くなりますし、酸性の汚れを落とす力はアルカリ性の洗剤よりも弱くなってしまいます

万能な洗剤ですが、汚れを落とす力はアルカリ性の洗剤や酸性の洗剤ほど強くないと言えます。

アルカリ性の洗剤でトイレのつまりを解消する方法

アルカリ性の洗剤は酸性の汚れに有効な洗剤です。

また、

などを溶かし、つまりを解消してくれます。

アルカリ性の洗剤でトレイのつまりを解消する際は、以下の手順で対応を進めましょう。

1、アルカリ性の洗剤を便器の中に注入する
2、30分ほど放置する
3、水を少量流す

洗剤を便器の中に流し入れる際、水の量が多くなってしまっている場合は取り除くなどして適量に調整してください。
便器内の水の量が多いと、配管内部のつまりが生じている部分まで洗剤が届かず、つまりが解消されません

水の量が通常どおりの量になったら、アルカリ性の洗剤を便器に注入しましょう。
洗剤を注入する量については洗剤の裏面に記載されているはずですので、確認しながらおこなうようにしてください。

洗剤を注入したら、洗剤がつまりの原因を溶かす時間を確保するため、30分ほど放置しましょう。
後は水を少量ずつ流しながら、つまりが解消されたかどうかを確認するだけです。

酸性の洗剤でトイレのつまりを解消する方法

酸性の洗剤はアルカリ性の汚れに有効な洗剤です。

トイレで排尿すると少量の尿が便器に残って尿石を発生させてしまいます
この尿石が剥がれ落ちて排水管に流れるとつまりの原因となる可能性がありますが、尿石はアルカリ性の汚れですのでアルカリ性の洗剤では対処できません。

そこで有効なのが酸性の洗剤です。酸性の洗剤は男性用の小便器のつまりを解消するのによく用いられます。

酸性の洗剤でトイレのつまりを解消させる際は、以下の手順で対応してください。

1、便器内の汚水を汲み出す
2、カバーを取り外す
3、酸性の洗剤を便器に注入する
4、30分ほど放置する
5、水を少量流す

小便器でつまりが発生し、便器内に汚水が溜まっている場合は、まず汚水を汲み出しましょう。
汚水が溜まったままだと作業できないため、必ず汲み出すようにしてください

汚水を汲み出したら、カバーを外し、洗剤を便器に注入しましょう。
注入したら30分ほど放置し、洗剤を浸透させます

便器に目皿がついている場合は、目皿にも洗剤を散布し、ブラシなどでこすり洗いしてください。
後は水を少量ずつ流し、つまりが解消されたかどうか確認するだけです。

中性の洗剤でトイレのつまりを解消する方法

中性の洗剤は、アルカリ性と酸性、両方の汚れに対応できるバランスのいい洗剤です。

それぞれの汚れに対する洗浄力はアルカリ性や酸性の洗剤には及びませんが、軽度のつまりであれば中性の洗剤でも十分に解消できます。

また、中性の洗剤は食器用の洗剤などで代用できるため、わざわざ買い足す必要がありません。
トイレがつまってしまった場合は、まず中性の洗剤で対応してみてください。

中性の洗剤でトイレのつまりを解消させる際は、以下の手順で対応を進めていきましょう。

1、中性の洗剤を便器の中に注入する
2、ぬるま湯を便器の中に注ぎ入れる
3、30分ほど放置する
4、水を少量流す

中性の洗剤でつまりを解消する際、便器内の水位が高い場合は、水を汲み出すなどして適量に戻しましょう。

次に、中性の洗剤を100mlほど注入します。洗剤を注入したら、少量のぬるま湯を便器に流し入れましょう。

このとき、間違っても熱湯は使用しないでください
トイレの便器は陶器でできているため、熱湯を注ぐと割れてしまう可能性があります。

30分ほど放置した後に少量の水を流し、問題なく流れれば完了です。

洗剤でトイレのつまりを解消できない場合の対処法

3種類の洗剤を使ったトイレのつまりの解消法について紹介してきましたが、排水管のつまりがひどい場合など、洗剤でつまりを解消できないケースもあります。

その場合の対処法について解説していきます。

ラバーカップで対処する

排水管のつまりの症状がひどい場合、洗剤でつまりを解消することはできません。

洗剤を使ってもトイレのつまりを解消できない場合、ぜひ試してほしいのがラバーカップを使った解消法です。
スッポン」の名称でも知られるラバーカップは、押し込んだときの圧力によってトイレのつまりを解消させます。

ラバーカップでトイレのつまりを解消する際の手順は、以下のとおりです。

1、水位を調整する
2、ラバーカップを設置する
3、トイレの中が汚れないよう養生する
4、ラバーカップを押し込む動作と引く動作を何度か繰り返す

まず初めに、トイレの水位を調整しましょう。
水が多かったり少なかったりするとラバーカップの効力を発揮できませんので、ラバーカップのゴム部分がつかる程度にまで水位を調整してください

次に、便器の水が排水される部分に対して垂直になるよう、ラバーカップを設置します。
ラバーカップを設置したら、便器まわりの床や壁を新聞紙などで養生しましょう。

新聞紙に穴をあけてラバーカップの柄の部分に通し、便器にフタをする形で養生するのもおすすめです。

後はラバーカップを押し込む動作と引く動作を何度か繰り返すだけです。
つまりが解消された場合、「ゴボゴボ」と音がするので、水を流して確認してみてください。

真空パイプクリーナーで対処する

ラバーカップよりも強力な力でトイレのつまりを解消してくれるのが、真空パイプクリーナーです。

真空パイプクリーナーは、ホームセンターなどで2,000円ほどで購入できます。

真空パイプクリーナーでトイレのつまりを解消する場合の流れは以下のとおりです。

1、水位を調整する
2、真空パイプクリーナーを設置する
3、トイレの中が汚れないよう養生する
4、真空パイプクリーナーを押し込む動作と引く動作を何度か繰り返す

まずはラバーカップのときと同様に、真空パイプクリーナーの先端が浸かる程度まで水位を調整しましょう

次に、トイレの排水される部分に真空パイプクリーナーを垂直に押し当てます。
真空パイプクリーナーを設置したら、新聞紙やビニールでトイレを養生しましょう。

この場合も、新聞紙やビニールに穴をあけ、その穴から真空パイプクリーナーの持ち手の部分を通してトイレにフタをする形で養生してください。
後は真空パイプクリーナーを押し込む動作と引く動作を繰り返すだけです。

ラバーカップのときと同様につまりが解消された場合は「ゴボゴボ」と音がするので、水を流してつまりが解消されたどうか確認してください。

水道修理業者に対応を依頼する

ラバーカップや真空パイプクリーナーを使ってもトイレのつまりを解消できない場合は、水道設備のプロである水道修理業者に対応を依頼するようにしましょう。

洗剤やラバーカップ、真空パイプクリーナーなどあらゆる道具を活用してもつまりを解消できない場合、トイレの異常排水管の異常が考えられます。

トイレの異常や排水管で異常が発生してしまっていると原因の特定が困難ですし、一般の方が適切に対応するのも困難です。
無理に対応しようとすると便器や排水管を破損させてしまいかねないため、決して無理には対応しようとせず、水道修理業者に相談するようにしてください。

まとめ

今回ご紹介した「トイレのつまりは洗剤で解消できる?つまりの解消法を洗剤の種類別に解説!」はいかがだったでしょうか?

トイレのつまりは、

など、さまざまなものが原因となって発生しますが、

を活用すれば大抵のつまりは解消できるはずですので、今回紹介させてもらった内容を参考にしながら対処してみてください。
洗剤を使ってもつまりが解消されない場合は、ラバーカップや真空パイプクリーナーも活用してみましょう。

どの対処法でもつまりが解消されないようであれば、トイレ本体の不具合や排水管の不具合も考えられますので、水道修理業者に相談してください。

その際は、ぜひ私たち「水道修理ルート」にご依頼ください。私たちは水道設備のことを知りつくした水道局指定の水道修理業者です。
頑固なトイレのつまりも豊富な知識とノウハウを武器に必ず解消させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。