洗面所には洗面台が設置されており、使用した水は洗面台につながっている排水管をとおって下水に排水されていきます。ただ、排水管には耐用年数があり、次第に劣化していってしまうため、しばらく使い続けていると交換が必要になる場合も…。
この記事では、洗面台の排水管の交換が必要になるケースに触れながら、洗面台の排水管の交換方法についてご紹介します。
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目次
洗面台の排水管の交換が必要になる4つのケース
洗面台の排水管は耐久性が高いため、そう頻繁に交換が必要になるような設備ではありません。しかし、長年使い続けていると、新しい排水管への交換で対応しなくてはならないケースが出てくることもあります。
どういった場合に排水管の交換が必要になるのかについて解説していきます。
排水管が全体的に劣化してしまっている場合
洗面台の排水管の交換が必要になるケースの一つ目が、「排水管が全体的に劣化してしまっている場合」です。
洗面台の排水管には耐用年数が設定されています。耐用年数は、その設備が問題なく使用し続けられる年数を表したものです。
排水管には、
- 亜鉛メッキ鋼管
- 炭素鋼鋼管
- 塩化ビニール管
- 鋳鉄管
など、いくつか種類がありますが、それぞれの排水管の耐用年数は以下のとおりです。
亜鉛メッキ鋼管 | 約20年 |
---|---|
炭素鋼鋼管 | 約20~25年 |
塩化ビニール管 | 約30年 |
鋳鉄管 | 約35~40年 |
耐用年数をすぎてしまった排水管や耐用年数が近づいている排水管は全体的に劣化してしまいます。
そのため、不具合が発生した場合、修理や部品の交換では対応できず、全体的に交換しなくてはいけなくなってしまいます。
水漏れが発生している場合
洗面台の排水管の交換が必要になるケースの二つ目が、「水漏れが発生している場合」です。
洗面台の排水管ではさまざまなトラブルが発生しますが、その中の一つが排水管からの水漏れです。排水管自体の劣化やパーツの劣化によって排水管から水漏れが発生するようになります。
水漏れが発生してしまうと洗面所の床など他の住宅設備にも影響が出てしまいかねないため、早急に対応する必要があります。排水管の状態によっては修理や部品の交換で対応できる場合もありますが、修理や部品の交換で対応できない場合は排水管ごと交換しなくてはいけません。
詰まりが発生している場合
洗面台の排水管の交換が必要になるケースの三つ目が、「詰まりが発生している場合」です。
排水管の詰まりも洗面台の排水管で発生する代表的なトラブルの一つです。
洗面台の排水管には、水と一緒に、
- ヒゲなどの体毛
- 石鹸カス
- 皮脂
- 細かなゴミ
などが流れていきます。
大半は水と一緒に排出されていきますが、流れきらずに排水管の中に留まってしまうものもあります。それらが徐々に蓄積し、排水管を詰まらせてしまうようになるわけです。
軽度の詰まりであれば洗浄剤での掃除で解消されますが、詰まりがひどい場合は排水管の交換が必要になってしまいます。
臭いが発生している場合
洗面台の排水管の交換が必要になるケースの四つ目が、「臭いが発生している場合」です。
先ほど紹介したように、洗面台の排水管には、
- ヒゲなどの体毛
- 石鹸カス
- 皮脂
- 細かなゴミ
など、さまざまなものが流されていき、少しずつ溜まっていきます。
それらが雑菌と混ざり合うと、ヘドロ状に変化し、不快な臭いを発生させるようになります。この場合も、軽度なものであれば掃除やラバーカップを使った対処法で対処可能です。
しかし、掃除やラバーカップを使った方法での対処が難しい場合は、排水管の交換が必要になります。
洗面台の排水管の交換はDIYでも対応できる?
洗面台の排水管の交換を検討されている方の中には、自分で排水管の交換をおこないたいと考えている方も多いのではないでしょうか?排水管の交換を業者に依頼すると作業料だけで数千円かかってしまうため、その費用を浮かすために自分で対応したいと考えるのも無理ありません。
実際、正しい手順で作業をおこなうことができれば、洗面台の排水管の交換はDIYでも十分対応可能です。
この後紹介する洗面台の排水管の交換方法を参考にしながら、DIYでの交換にチャレンジされてみてはいかがでしょうか?
洗面台の排水管の交換方法
洗面台の排水管の交換を自分でおこなう場合、排水管の種類によって使用する道具が異なります。
樹脂製の排水管の交換では、特に道具は必要としません。
金属製の排水管を交換する際は、
- スライドレンチ
- モーターレンチ
- シールテープ
などを使用します。
排水管の交換は以下の手順でおこなっていきます。
①止水栓を閉める
②固定ナットを緩める
③排水トラップを取り外す
④排水ホースを取り外す
⑤新しい排水ホースを取り付ける
⑥新しい排水トラップを取り付ける
⑦固定パイプを締める
⑧止水栓を開ける
排水管を交換する場合、止水栓を閉めた上で作業に取りかかるようにしましょう。止水栓を締めずに作業に取りかかると水が噴出するので注意してください。
次に、排水管に備わっている固定ナットをすべて緩め、排水トラップの部分から取り外していきます。排水トラップを取り外したら、地面につながっている排水ホースも取り外しましょう。
用意した新しい排水ホースを取り付け、新しい排水トラップも取り付けていきます。後は固定パイプを締め直して止水栓を開け、問題なく水が排水されれば完了です。
洗面台の排水管の交換を自分でおこなうのが難しい場合は業者に依頼しよう
先ほど紹介した手順に沿って作業をおこなえば、洗面台の排水管を自分で交換することはできます。
しかし、排水管の作りが通常と異なる場合がありますし、排水管の状態は住宅によって異なるため、自分で交換するのが難しいケースもあります。
そういった場合は、無理に自分で対応しようとせず、水道修理業者に対応を依頼するようにしてください。
先ほど紹介した排水管の交換方法を見て、「自分で対応するのは難しそうだな…」と感じる場合も同様です。無理に進めると思わぬトラブルを引き起こしてしまいかねませんので、専門家に任せるようにしましょう。
まとめ
今回ご紹介した「自分で交換したい方必見!洗面台の排水管の交換方法をわかりやすく解説」はいかがだったでしょうか?
洗面台の排水管は耐久性が高いので、すぐに交換が必要になることはありません。
しかし、20年以上経過すると全体的に劣化が進み、交換が必要になります。
また、
- 水漏れ
- 詰まり
- 臭い
などの症状がひどく、修理や部品の交換での対応が難しい場合も同様です。
洗面台の排水管の交換はそれほど難しくない作業ですので、DIYでも十分に対応可能です。今回紹介させてもらった手順を参考にしながら、ぜひ挑戦してみてください。
自分で対応するのが難しそうだと感じる場合や失敗したくない場合は、多少費用がかかりますが、専門家である水道修理業者に対応を依頼しましょう。
その際は、ぜひ私たち「水道修理ルート」にご依頼ください。私たちは水道設備のことを知りつくした水道局指定の水道修理業者です。
洗面台の排水管の修理や交換に関する実績も豊富で、適切な方法で迅速に対応させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。