住宅の水回り設備に採用されている水道管。
この記事では、住宅の水まわり設備に採用される代表的な水道管の種類について紹介しつつ、水道管に見られる劣化や不具合の症状や、それらの症状が見られるようになった場合の対処法についてご紹介します。
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目次
水道管の種類
「水道管」とひとくちに言っても、その種類はさまざまです。
代表的な6種類の水道管の概要と特徴について紹介していきます。
1. 鉄管(鋼管)
ひと昔前まで多くの住宅の給排水管として採用されていたのが、「鉄管(鋼管)」です。
素材の特性上、とにかく丈夫で耐震性が高いということもあり、日本で水道設備が普及し始めたころから使用され続けてきました。
しかし、鉄であるためサビやすく、そのサビが原因となって穴があいてしまうため、その他の水道管への取替作業が各自治体で進められています。
2. 鉛管
先ほど紹介した鉄管(鋼管)同様、日本で水道設備が普及し始めたころから使用されているのが、「鉛管」です。
鉛管も耐久性が高い水道管ですが、やはりこちらも素材の特性上サビが発生しやすく、水漏れなどの不具合が発生しやすいため、新しく採用させることはほとんどなくなりました。
3. HIVP管
鉄管(鋼管)や鉛管に代わる形で採用されることが多くなってきているのが、「HIVP管」です。
HIVP管はプラスチック樹脂によって製造される水道管で、加工しやすく、安価で大量に生産しやすいという特徴があります。
また、プラスチック製の水道管ですので、鉄管(鋼管)や鉛管のようにサビてしまうこともありません。
ただし、温度変化には弱いため、給湯管としては採用できないというデメリットがあります。
4. ポリ管
HIVP管と同じく、最もメジャーな水道管が、この「ポリ管」です。
ポリ管は合成樹脂の一つであるポリエチレンが主成分となっている水道管で、ポリエチレン管とも呼ばれています。
ポリ管は加工がしやすく施工も簡単ですし、HIVP管と違って熱にも強いという特徴があります。
5. 銅管
熱に強いという特性があり、給湯管として採用されることが多いのが、「銅管」です。
ただ、水道管同士を接続するのにはんだ付けが必要で、手間がかかるため、給湯管以外に採用されることはほとんどありません。
6. エルメックス管
北海道や東北などの寒い地域では水道管内の水が凍結して水道管を破裂させる凍害が発生してしまいがちですが、その凍害に強い水道管として注目されているのが、「エルメックス管」です。
エルメックス管は95℃~マイナス70℃まで耐えられる水道管で、酸化しにくいという特徴も持ち合わせています。
新しい素材の水道管ですので採用される機会は限定されていますが、今後主流になっていくであろう注目の水道管です。
劣化や不具合の症状が見られる場合は水道管の修理や交換を検討しよう
水道管が劣化した場合、どのような症状が見られるようになるのでしょうか?
代表的な劣化や不具合の症状や、劣化や不具合の症状が見られるようになった場合の対処法について解説していきます。
水道管に見られる代表的な劣化や不具合の症状
水道管は、「トイレ」「お風呂」「キッチン」など、住宅の水回り設備に採用されていますが、水道管の劣化が進むとそれらの設備でさまざまな不具合が発生するようになります。
水道管に見られる劣化や不具合としては、以下の症状などがあげられます。
【水道管の主な不具合の症状】
・破損
・水漏れ
・つまり
・水が流れない
・水が出ない
・水が止まらない
先ほど紹介したように水道管にはいくつか種類があり、それぞれ使用されている素材が異なりますが、いずれの水道管も使い続けていると徐々に劣化していきます。
その水道管の劣化によって発生するようになるのが、「破損」です。
水道管が破損してしまうと水漏れが発生しますし、水が上手く供給されず水が出なくなったり、出にくくなったりしてしまいます。
また、排水がうまくおこなわれず汚水が流れ出てしまうこともあるため、早急に対処しなくてはいけません。
水道管の劣化が進んでいない場合であっても、大量のトイレットペーパーでトイレが詰まったり、髪の毛や体毛でお風呂場の水道管がつまったり、生ゴミによってキッチンの水道管がつまってしまうこともあります。
この場合も、汚水がトイレやお風呂場、キッチンに逆流してしまう可能性があるため、早急に対処する必要があると言えるでしょう。
水道管に劣化や不具合の症状が見られる場合の対処法
住宅の水道管で先ほど紹介した劣化や不具合による症状が見られるようになった場合、自分で治すか業者に依頼して直してもらう必要があります。
自分で対処する場合、費用を抑えられるというメリットがありますが、水道管の修理や交換は専門性が高いため自分で対応するのはとてもハードルが高いです。
水道修理に関する専門的な知識やスキルを持っている場合であれば問題ありませんが、知識やスキルが無く、何となくで対応してしまうと事態を悪化させてしまいかねません。
業者に修理を依頼する場合は費用がかかりますが、正しい方法で適切に対応してもらうためにも専門家に対応してもらうのがオススメです。
交換した水道管はその後、数年~数十年使い続けることになるので、できるだけ長持ちさせるためにもプロに依頼するようにしてください。
・水道管の修理や交換を業者に依頼する場合の費用の相場
水道管の交換を業者に依頼した場合にかかる費用の相場は、1mあたり4,000~4,500円ほどです。
また、水道管の修理にかかる費用の相場は、20,000~30,000円ほどとなっています。
水道管の修理や交換にかかる費用は、状態によって大きく異なります。
水道管の修理や交換を業者に依頼する場合、おおよその相場を把握していると見積もりの段階で高い安いなどがわかるので、このくらいかな?というものを把握しておきましょう。
まとめ
今回ご紹介した「住宅に採用される水道管の種類と水道管が劣化した場合の対処法」はいかがだったでしょうか?
技術が進歩したこともあり、住宅の水回りの設備にはさまざまな水道管が採用されるようになってきています。
水道管は水回りに採用される資材ということもあり劣化による不具合が発生しやすくなっていますが、実際に不具合が発生した場合に正しく対処できるよう、代表的な水道管の種類ぐらいは把握しておくべきだと言えるでしょう。
今回紹介させてもらった劣化や不具合の症状が見られるようになった場合は、決して自分で対応しようとせず、すぐに水道修理業者に修理を依頼するようにしてください。
その際は、私たち「水道修理ルート」にご依頼ください。
私たちは水道設備のことを知りつくした水道局指定の水道修理業者です。
当然ですが、水道管のことを知り尽くしていますし、劣化や不具合に対する正しい対処法も熟知しています。
ご依頼いただければ、すぐに駆けつけ、修理させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。