トイレの尿石は、尿に含まれるたんぱく質やミネラルが便器にこびりついて固まったものです。見た目が悪いだけでなく、放置すると悪臭や雑菌の繁殖、配管詰まりなど深刻なトラブルを引き起こしかねません。

この記事では、尿石を放置してはいけない理由を詳しく説明し、汚れの度合に応じた効果的な掃除方法(酸性洗剤、重曹とクエン酸の活用、サンドペーパーでの除去)や、自分で対処できない場合の解決策、さらに尿石を予防する方法まで包括的に解説します。

それでは、トイレ尿石の正体と発生のメカニズムから見ていきましょう。

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トイレにこびりつく厄介な「尿石」とは?

尿石は、私たちの体から排出される尿に含まれる成分がかたまったものです。

私たちの尿には、たんぱく質やミネラルなどさまざまな成分が含まれていますが、それらの成分が便器にこびりついたまま長い間放置されると、尿石となって目に見える形であらわれるようになります。

尿石を放置するのをおすすめしない理由

トイレの尿石による汚れは、トイレを使い続けている限り定期的に発生します。

意識することで汚れの発生をある程度予防できたりもしますが、完全に抑えられるわけではありません。

そのため、定期的に掃除するのが面倒に感じてしまい、尿石による汚れを放置してしまっている方もいるかと思います。

しかし、尿石を放置するのはあまりおすすめできません。

なぜなら、見た目が悪くなってしまうのはもちろん、その他にも、「臭い」「雑菌」「配管を詰まらせる」などのトラブルにつながってしまいかねないからです。

尿石は尿による汚れです。

そのため、放置し、汚れがひろがってくると臭いが発生するようになります。

また、尿石は雑菌の温床となるため、衛生的にもよくありません。

何より、増殖して結晶化した尿石がトイレに流れてしまうとトイレの配管を詰まらせてしまいかねません。

配管が詰まると尿石を掃除するよりも面倒なことになってしまいかねませんので、手間はかかるかもしれませんが、定期的に掃除をおこなうようにするべきだと言えるわけです。

尿石がこびりついたトレイの掃除方法

尿石の掃除方法は、尿石による汚れの度合によって異なります。

尿石による汚れがそこまでひどくない場合と尿石がこびりついてしまっている場合とに分けて、効果的な掃除の方法を紹介していきます。

汚れの程度 使用する道具・洗剤 作業時間の目安 注意点
軽度の尿石汚れ 酸性洗剤(サンポールなど) 10~20分 手袋・マスク・ゴーグル必須
頑固な尿石汚れ 重曹+クエン酸水 30分~1時間 30分放置後にブラシでこする
超頑固な尿石汚れ サンドペーパー(1000番以上) 20~40分 力を入れすぎず便器を傷つけないよう注意

尿石による汚れがそこまでひどくない場合

尿石汚れがそれほど深刻でない場合、酸性洗剤で除去できます。代表的な製品としてはサンポールなどが挙げられます。

使用方法は簡単です。尿石がこびりついている箇所に酸性洗剤を塗り、ブラシでこすり洗いするだけで、軽度の尿石汚れなら十分に落とせます。

ただし酸性洗剤は強力なため、取り扱いには十分な注意が必要です。皮膚に触れると肌荒れを起こす恐れがあり、目や鼻などの粘膜に付着すると危険ですので、必ず手袋・マスク・ゴーグルを着用してください。使用時はパッケージ裏面の用法・用量・注意事項をよく確認し、その指示に従いましょう。

また、便器が酸性洗剤に対応しているかの確認も必要です。ほとんどの便器は問題ありませんが、素材によっては酸性洗剤で傷む場合があります。使用前に取扱説明書を確認し、「酸性洗剤の使用は避けてください」といった注意書きがないかチェックしてください。

尿石がこびりついてしまっている場合

尿石汚れを長期間放置してしまい、頑固にこびりついている場合は、強力な酸性洗剤でも落とせないことがあります。そのような場合は、重曹とクエン酸を組み合わせた方法が効果的です。

まず、以下のアイテムを用意してください。

【必要なアイテム】

・重曹
・クエン酸
・スプレーボトル
・洗浄ブラシ

これらはホームセンターや100円ショップで手軽に購入できます。準備ができたら、次の手順で掃除を進めましょう。

【重曹とクエン酸で尿石を落とす手順】

1.クエン酸水を作る
2.スプレーボトルに入れ、尿石に吹きかける
3.重曹をまぶす
4.30分放置する
5.洗浄ブラシでこする
6.水で洗い流す

クエン酸水は、水100mlに対しクエン酸小さじ1/2の割合で混ぜ合わせて作ります。作ったクエン酸水をスプレーボトルに入れ、尿石が気になる箇所に吹きかけてください。

その上から重曹をまぶし、洗浄力を高めます。重曹をかけたらすぐにこすらず、30分ほど放置しましょう。この時間で洗浄成分が尿石に浸透し、汚れが落ちやすくなります。

30分経過したら洗浄ブラシでこすり、水で洗い流せば完了です。頑固な尿石汚れもこの方法でしっかり落とすことができます。

上記の方法を試しても尿石による汚れを落とせない場合

クエン酸と重曹を使った方法でも落ちない場合は、削り落として除去する必要があります。尿石は文字通り尿が石化したものなので、物理的に削り取ることが可能です。

尿石の除去にはサンドペーパー(やすり)を使用します。ホームセンターや100円ショップでサンドペーパーを購入し、尿石部分を優しくこすって除去していきましょう。

この際、力を入れすぎると便器本体まで傷つけてしまう恐れがあるため、なるべく力を抑えて尿石だけを削るよう注意してください。また、目の細かいサンドペーパーほど便器を傷つけにくいので、1000番以上の細目のサンドペーパーを選ぶことをおすすめします。

トイレで使用するため、耐水性のサンドペーパーを選ぶと水に濡れても作業がしやすくなります。

自分で対処しても汚れを解消できない場合の対処法

先ほど紹介した方法で掃除をおこなってみても尿石による汚れが解消されない場合、別の方法での対処を検討しなくてはいけません。

具体的な対処法としては、「専門の業者に掃除を依頼する方法」「業者に依頼して便器を交換する方法」という2種類の方法があります。

それぞれの方法について解説していきます。

1. 専門の業者に掃除を依頼する

先ほど紹介した方法で掃除をおこなっても尿石による汚れが落ちない場合、一般の方が落とせるレベルでの汚れではないと考えられます。

そのため、専門の業者に掃除を依頼して、綺麗に落としてもらいましょう。

この場合の専門の業者とは、「ハウスクリーニング業者」です。

ハウスクリーニング業者は住宅全体の掃除はもちろん、「トイレだけ」など、特定の箇所だけの掃除にも対応してくれます。

もちろん、頑固な尿石汚れも、強力な洗浄剤と掃除のテクニックで徹底的に取り除いてくれます。

また、ハウスクリーニング業者に対応を依頼した場合、尿石によるよごれだけでなくトイレ全体を綺麗にしてくれるので、ピカピカのトイレに生まれ変わりますよ。

どの業者に依頼するかにもよりますが、10,000円ほどで対応してもらえるので、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか?

2. 業者に依頼して便器を交換する

尿石は長らく放置しているかなり頑固な汚れへと変化します。

あまりにも放置されている時間が長いと先ほど紹介した方法でも落とせませんし、トイレ掃除のプロである業者でも落とすことができません。

そのため、そのままそのトイレを使用し続けるか、業者に依頼して新しい便器に交換してもらう方法のいずれかで対応することになります。

冒頭でもお伝えしたとおり尿石の汚れを放置していると、「臭い」「雑菌」「配管を詰まらせる」などのトラブルを引き起こしてしまいかねませんので、業者に依頼し、新しいトイレに交換してもらうことをおすすめします。

新しいトイレに交換した後は、この後紹介する「尿石によるトイレの汚れを予防する方法」を実践し、尿石による汚れを発生させないようにしてください。

尿石によるトレイの汚れを予防する方法

尿石によるトイレの汚れを完全に防ぐことはできませんが、ある程度予防することは可能です。

代表的な予防方法としては、以下のような方法があげられます。

【尿石の予防方法】

・トイレを使用した後は毎回しっかりと水を流す
・座って排尿し、尿が飛び散らないようにする
・定期的に掃除する

「節約のために…」と、トイレの水を何回かに一度しか流さないようにしているご家庭がありますが、尿石を予防したいのであればその節約方法はおすすめできません。

タンクにペットボトルを入れるといった節約方法もありますが、その方法を実施すると、トイレを流したときの水の量が少なくなりますし、水の勢いも弱くなり尿石が流れ落ちにくくなってしまうのでおすすめできません。

また、男性は立ったまま排尿する方が多いかと思いますが、立ったまま排尿すると尿が飛び散りやすくなってしまうので、できるだけ座って用を足すようにしてください。

そして、定期的なトイレ掃除の実施が何よりも大切です。

トイレ掃除を定期的におこなっておけば、そう簡単に尿石がこびりついてしまうことはありません。

月に一度でもかまいませんので、定期的に掃除するようにしましょう。

トイレの尿石に関するよくある質問

尿石はなぜ男性トイレに多く発生するのですか?

男性は立ったまま排尿することが多いため、尿が便器の外側や便器のフチ裏に飛び散りやすく、そこに付着した尿成分が時間とともに固まって尿石になりやすいためです。座って排尿する習慣をつけることで、尿石の発生を大幅に減らすことができます。

酸性洗剤を使う際の注意点は何ですか?

酸性洗剤は強力なため、必ず手袋・マスク・ゴーグルを着用して使用してください。肌や粘膜に付着すると危険です。また便器の素材によっては使用できない場合があるため、取扱説明書で確認してから使用しましょう。塩素系漂白剤との併用は絶対に避けてください。

業者に依頼した場合の費用はどのくらいですか?

ハウスクリーニング業者にトイレの尿石除去を依頼する場合、約10,000円程度が相場です。業者によって料金は異なりますが、頑固な尿石も専用の洗浄剤と技術で徹底的に除去してくれます。トイレ全体もピカピカに清掃してもらえるため、費用対効果は高いと言えます。

尿石を完全に予防することはできますか?

トイレを使用する限り尿石の発生を完全に防ぐことは難しいですが、ある程度の予防は可能です。毎回しっかりと水を流す、座って排尿する、月1回以上の定期的な掃除を実施することで、尿石の蓄積を最小限に抑えることができます。

自分で掃除しても落ちない尿石はどうすればいいですか?

重曹とクエン酸やサンドペーパーでも落ちない尿石は、業者に依頼するかべきです。ハウスクリーニング業者に掃除を依頼するか、汚れがあまりにもひどい場合は便器自体を新しいものに交換することを検討しましょう。放置すると配管詰まりなどのトラブルにつながります。

まとめ

今回ご紹介した「トイレにこびりつく「尿石」とは?発生のメカニズムから掃除の方法まで」はいかがだったでしょうか?

尿石は見た目がよくありませんので、なるべく発生した段階で掃除して落とすようにするべきです。

そのため、尿石による汚れが発生した場合は、今回紹介させてもらった内容を参考に、できるだけ早いタイミングで掃除をおこなうようにしてください。

尿石がこびりついてしまい、自分で掃除しても汚れが落ちない場合は、専門の業者に依頼して掃除してもらうようにしてください。

また、汚れがひどく掃除で対処できない場合も、業者に依頼して新しい便器に交換してもらいましょう。