いつものようにトイレを使用したときに、封水(たまっている水)が茶色くなっていたら、とても心配になって焦ってしまう方が多いのではないでしょうか?
茶色の水たまりは、見た目としても不衛生な印象があり、そのまま使用し続けるのは不快だと感じられる方も多いでしょう。
では、トイレの茶色の水たまりに対してどのように対処をすればよいのでしょうか?
この記事では、水道修理業者として21年以上の実績をもつ水道修理ルートが、茶色のみずたまりができたときの対処法を解説します。
一般の方が理解しやすいように、わかりやすさを重視して解説するので、是非参考にしてください。
目次
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トイレの茶色の水たまり|考えられる原因とは?
トイレの水の色は通常、透明です。
洗剤・芳香剤などで青や緑などの色をつける場合はありますが、水が茶色になるのは何らかの異常のサインです。
最初にトイレに茶色の水たまりができてしまう原因を解説します。3つの原因が考えられます。
配管のサビ
最初に考えられるのが、配管(給水管)のサビです。水道管の老朽化や地下の水源に含まれる微量の鉄やマンガンなどが原因で、水道水が茶色くなることがあります。
現在の配管はポリエチレンなどの錆びない原材料がメインで使用されていますが、かつては鉄製のものが使用されていました。
使用状況や環境などにも寄りますが、水道管の耐用年数は40年と指定されており、長年使用していると配管の内部にサビが生じることがあります。
そして、水に溶けたサビが配管内を通って、トイレの茶色の水たまりとして出てくるということです。
同じ住居に長くお住まいの方や築年数の古い集合住宅にお住まいの方は、配管のサビが原因となっている可能性が考えられます。
これは健康に害がある訳ではありませんが、見た目が悪く不快感を覚えることもあります。日本の水道水は基本的に安全であり、浄水場での処理工程を経て配水されていますが、時折このような現象が起こることもあります。
タンクのサビ
トイレのタンク内にも、一部金属部品が使用されています。
また、便器の種類によっては、タンクとトイレの間をつなぐパイプが金属製の場合もあります。
これらの金属部品のサビが、トイレの茶色の水たまりの原因になっているかもしれません。
さらに、トイレのタンク内は水垢やカビなどにより、黄色や黒に変色することもあります。
水道工事の影響
近所で水道工事がおこなわれているときに、茶色の水が出ることがあります。
水道工事による断水の後にトイレに茶色の水がたまっている時には、工事の影響を疑いましょう。
このとき、色の原因として考えられるのは、水道管内のサビの混入や鉄の水への溶け出しです。
しかし、水道工事の影響による水の濁りは、通常数分程度水を流せば自然に元の透明な水に戻ります。
特に心配する必要はありません。
排水管の詰まり
使用されている排水管が古くなったり、使用している間に汚れや異物が詰まってしまうと、トイレの水が茶色くなることがあります。
排水管の詰まりは、トイレの使用感を損ねるだけでなく、衛生的な問題も発生する可能性がありますので、早めに対処する必要があります。
便器内部の汚れ
トイレの便器内部には、使用していくうちに汚れやカビがついてしまうことがあります。
これらの汚れが水と混ざることによって茶色の水となることがあります。定期的なトイレ掃除を怠らないようにし、便器内部の清潔さを保つことが重要です。
いずれにしても、茶色の水が出る場合は、早めに原因を特定し解決する必要があります。
もし状況が悪化したり、自力で解決できない場合は、プロの配管業者やメンテナンス業者に相談することをおすすめします。トイレの水は清潔で快適な生活を送るために重要ですので、適切な対応が必要です。
トイレの茶色の水たまりはどこから?原因を特定する方法
トイレに茶色の水たまりができている場合、原因が特定できればスムーズに対策できます。
近所の水道工事の場合には、工事の案内が事前に届いているはずなので簡単に原因が確認できます。
しかし、そのほかの2つ(配管のサビ・タンクのサビ)は判断が難しいこともあるでしょう。
最初に確認すべきポイントは、トイレ以外の箇所でも茶色の水が流れるか否かです。
確認のために、ご家庭内の複数箇所の水道を流してみましょう。
キッチンや洗面所の水道の水も茶色く濁っている場合には、配管(給水管)のサビによる可能性が高いと考えられます。
トイレのみ水が濁っている場合には、タンク内もしくはタンク近くの給水管に原因が生じている可能性が高いでしょう。
トイレの茶色い水を解消する方法
水道局に問い合わせる
トイレの水が茶色くなってしまった場合、まずは水道局に問い合わせてみることをおすすめします。水道管のトラブルによって茶色い水が流れている可能性があります。水道局の担当者に事情を説明し、アドバイスや解決策を聞いてみましょう。彼らは専門家ですので、適切な対処方法を教えてくれるはずです。
排水管の掃除をする
茶色い水の原因が排水管にある場合は、排水管の掃除をしてみましょう。排水管は長い間使用されることで油や汚れが溜まりやすくなり、水の流れを悪くします。市販のパイプクリーナーを使ったり、ワイヤーコーヒーセンターを使って詰まりを取り除くことができます。
また、フィルターを使用することも効果的です。フィルターは異物を除去する役割を果たし、茶色い水の発生を抑えることができます。フィルターは定期的に清掃や交換を行うことで効果を維持しましょう。
ただし、専門知識や工具の扱いに自信がない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
便器をしっかり洗う
茶色い水の原因が便器にある場合は、便器の掃除をしっかり行いましょう。トイレボウルクリーナーを使用して便器の内部を清潔に保ちましょう。
便器内部には汚れやカビが付着している可能性があります。便器洗剤や重曹を使ってこすり洗いをすると、便器の汚れが取れてきれいな水が流れるようになります。また、便器の周辺や床の水滴や汚れも清掃し、衛生状態を維持しましょう。
定期的な掃除を行うことで、トイレの水の色もキレイに保つことができます。
専門業者に依頼する
トイレの茶色い水が続く場合や、自分では手に負えない場合は、専門業者に依頼することを検討しましょう。専門業者はプロの技術や知識を持っており、トイレのトラブルに対して適切な対処方法を提案してくれます。自分で解決できない場合には、プロの力を借りることで問題を解決することができます。
このように、様々な対処方法がありますが、トイレの茶色い水を解消するためにはまず原因を特定し、適切な方法を選ぶことが大切です。
日常的なトイレのメンテナンスや定期的な掃除を行うことで、綺麗な水が流れるトイレを保つことができます。トイレの異常に気付いたら早めに対処し、快適なトイレ環境を整えましょう。
トイレの茶色の水たまりは清掃で対処できる?
トイレの茶色の水たまりの原因は、市販の洗剤などで対処ができるのでしょうか?
この章では、トイレの水の濁り対処法を解説します。
注意点とあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
配管清掃
水道修理業者への依頼が前提条件にはなりますが、配管洗浄を依頼することにより給水管のサビを除去することが可能です。
「デオライト」や「配管洗浄丸」などの家庭用の配管洗浄の薬剤は、排水管については利用可能ですが、給水管には使用ができません。
給水管のサビの洗浄は、個々の状況や住居の種類により異なりますが、目安の料金は以下のとおりです。
- 一戸建て:40,000円
- アパートなどの集合住宅:70,000円
ただし、配管洗浄をしても効果は限定的です。
茶色い水が出てくるほど配管内がサビている場合は、表面のサビを落としてもまた内部から新たなサビが生じてくるためです。
また、「デオライト」や「配管洗浄丸」などの市販の配管洗浄薬品は、排水管の洗浄のためには利用可能ですが、給水管には使用できません。
タンクのサビ取り
タンク内のサビが原因でトイレに茶色い水たまりができている場合には、洗浄作業によってキレイにできる可能性があります。
タンクのサビ取りの方法は、ブラシもしくはトイレ用洗剤・塩素系漂白剤を使用する方法です。
ブラシ
タンクのフタを開けて、サビの位置をブラシで確認します。
サビの箇所にあわせて、歯ブラシや柄つきのブラシなど適切なものを選びましょう。
リスクが少ないので、基本的にはブラシで洗浄することをオススメします。
トイレ用洗剤・塩素系漂白剤
使い方に少し注意が必要ではあるものの、サンポールなどのトイレ用洗剤や塩素系漂白剤をつけ置きすることでサビが取れることもあります。
手順は、最初にタンク内の水を抜いてから、洗剤もしくは塩素系漂白剤を入れて一定時間つけ置きをするだけです。
特にトイレ用洗剤の使用は、タンク内部のカビ取りなどの効果も期待できます。
ただし、トイレ用洗剤や塩素系漂白剤はとても強い薬品であるため、タンク内の樹脂やプラスチックなどの部品を劣化・変形させる可能性があります。
長時間のつけ置きは厳禁です。
使用法に自信がない場合には、無理をせずに水道修理業者に相談しましょう。
トイレの茶色の水たまりを配管交換で直すには?
配管のサビによるトイレの茶色の水たまり問題を解決するために、配管交換を依頼する方法もあります。
配管に問題がある場合、配管交換を依頼すれば問題が解決する可能性は高いですが、状況にによって対応が異なります。
一戸建ての場合
給水管の配管交換を依頼する際は、まず水道修理業者に出張見積もりを依頼して、正確な状況を見てもらいましょう。
住居の設備などにより費用が異なるため一概にはいえませんが、給水管の交換は10~20万円程度の費用が相場です。
不安につけ込んで強引な手口で工事をスタートする業者もあるため、無料見積もり・丁寧な作業を徹底している業者に相談しましょう。
マンションの場合
マンションの場合は、構造が一戸建てよりも複雑であるため、費用相場が若干高額になります。
目安の費用相場は15万円~です。
マンションの場合、管理会社やオーナーの方が給水管の工事を認めていない場合もあるため、いずれにしても業者に直接相談をする前に管理会社に相談してください。
作業の内容や費用の負担について明確にしたうえで、対応方法を決定しましょう。
トイレの茶色い水に注意が必要な理由
トイレの水が茶色く変色している場合、予想外の問題を示唆しているかもしれません。トイレの茶色い水には、健康に悪影響を及ぼす異物が混じっている可能性があるのです。健康を害したくないなら、この問題に注意を払う必要があります。
水道水に混じった異物の影響で健康に悪影響がある
トイレの茶色い水が流れているということは、水道水に異物が混じっている可能性があります。異物が含まれることで、私たちの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば、有害物質や細菌が含まれていれば、それに触れたり、吸い込んだりすることで健康被害が生じるかもしれません。このような影響を受けないためにも、トイレの茶色い水には注意が必要です。
排水管が詰まっているとトラブルを引き起こす可能性がある
トイレの茶色い水は、排水管が詰まっている可能性があります。排水管が詰まると、水が正常に流れずに溜まってしまうため、茶色い水がトイレに残ることがあります。
これにより、トイレの使用が制限されたり、不衛生な状態が長期化したりする可能性があります。排水管のトラブルを引き起こさないためにも、トイレの茶色い水に起因する問題を早急に解決する必要があります。
便器の汚れが長期化すると臭いの原因になる
トイレの茶色い水が頻繁に流れると、便器の汚れが長期化する可能性があります。便器の汚れが増えると、菌や雑菌が繁殖しやすくなり、それによって悪臭が発生します。悪臭が周囲に漂うと、快適なトイレ環境が損なわれますし、他の人にも迷惑をかけることになります。
この臭いの原因を防ぐためにも、トイレの茶色い水に異常があればすぐに対処することが大切です。
茶色い水が出たら気を付けるべきこと
トイレに茶色の水が溜まった場合、何らかの問題が起きている可能性があります。
茶色い水は、錆や土砂などの異物が混入していることを意味します。それによって、水道管や給水装置が老朽化している、地震などの影響で土砂が混入している、水質が悪化しているなどの原因が考えられます。
もし茶色い水が出た場合は、一時的なトラブルかもしれませんが、念のため水道会社に連絡し、原因を確認してもらうことをお勧めします。安全な水を利用するためにも、このような異常が起きたら注意が必要です。
水道水の飲用には注意が必要!
水道水は、私たちの日常生活で欠かせない存在ですが、安心して飲むためには注意が必要です。
水道水には、塩素や雑菌、異物などが含まれる可能性があります。特に、高齢者や幼児は免疫力が低下しているため、より注意が必要です。
水道水の飲用には、浄水器を利用する、熱湯をかけて菌を死滅させる、ボトルウォーターを利用するなどの対策があります。また、水道水を料理に使用する際には、適切に加熱処理を行うことも大切です。安全な水道水の利用には、十分な注意が必要です。
排水管のトラブルによる被害
排水管のトラブルは、住宅のトラブルの一つとして非常に厄介なものです。排水管が詰まる、水漏れが起きるなどのトラブルは、住環境を悪化させるだけでなく、リフォームや修理の費用もかかります。
また、排水管には生ごみや油汚れなどが詰まりやすいため、定期的なメンテナンスや清掃が大切です。排水口には、ネットやゴミストッパーを設置することで、異物の詰まりを防ぎます。
また、キッチンや浴室の排水口には、定期的にお湯を流すことも効果的です。排水管のトラブルによる被害を最小限に抑えるためには、予防策を講じることが重要です。
便器の清掃を怠らない
便器の清掃は、衛生面や臭いの問題を解決するために欠かせない作業です。便器には、排泄物や汚れ、雑菌などが付着しているため、定期的な清掃が必要です。
清掃を怠ると、排泄物の臭いや黒ずみ、雑菌の繁殖などが起きる可能性があります。便器の清掃は、ブラシや洗剤を使用して行いますが、重曹やクエン酸などの自然派洗剤を利用すると、環境にも優しいです。
また、便器の清掃だけでなく、便座や便器の周りの清掃も忘れずに行いましょう。便器の清掃を怠らないことで、衛生的で快適なトイレ環境を保つことができます。
まとめ
配管やタンク内の部品のサビ・近所での水道工事などが原因で、ご家庭のトイレに茶色の水たまりができる場合があります。水道工事の影響による水の汚れの場合は心配する必要がありませんが、配管やタンクにサビが生じている場合には対応が必要です。
特に、古い設備を利用されている方は、状況を確認して対応を検討しましょう。
給水管やタンク内のカビの場合、水道修理業者への依頼が必要なケースも考えられます。どの水道修理業者に依頼すべきか迷われている際には、親身な対応が評判の当社「水道修理ルート」にご相談ください。
無料での見積もりや相談にも対応しているので、気軽にご相談いただけたら幸いです。