トイレのつまりで1番厄介なのは、生理用品のナプキンを排水管につまらせてしまった時です。
トイレットペーパーのように水に溶けるものはラバーカップ(すっぽん)などで押し流してトイレ詰まりを解消できますが、生理用ナプキンの場合は吸水性ポリマーなど特殊な素材が使われているため、必ず取り出す(取り除く)必要があります。
また使用済みの生理用品をトイレに落としてしまった場合、恥ずかしさから専門業者に依頼せずに自分で何とかしようとして、より状態を悪化させてこじらせてしまうケースが多くあります。
ここでは生理用ナプキンを流してトイレつまりになってしまった場合の自分でできる3つの解消法と、専門業者へ依頼した方が良いケースの目安について詳しく紹介します。
目次
お急ぎの方は
お電話ください!
0120-298-024
通話料無料 24時間365日対応
※水道事務局(クリーンライフ)に繋がります
水漏れ・つまり・修理 お電話一本ですぐにお伺いします!
通話料無料 24時間365日対応
0120-298-024
※水道事務局(クリーンライフ)に繋がります
水漏れ・つまり・修理
お電話一本ですぐにお伺いします!
お見積もり 出張費 深夜割増 = 0円
「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」
公式アンバサダー ガチャピン・ムック
【前提知識】生理用ナプキンの素材について
生理用ナプキンに使われている原料・素材のほとんどは紙ではなく石油化学用品です。
【生理用ナプキンの素材】
表面:不織布
吸収材:綿状パルブ、吸収紙、高吸収ポリマー
防濡材:撥水性の不織布、フィルム
ズレ止め:粘着剤
生理用ナプキンの肌に直接触れる表面は液体を素早く通過させ、液体が表面に残らないように不織布(ふしょくふ)で包まれています。
液体を吸収する吸収材、吸収を促進するポマー、漏れないようにする防漏材、フィットするようにズレなくするズレ止め材で構成されているのです。
不織布とは繊維を織らずに絡み合わせたシート状のもので、プロピレンという炭化水素の一種を重合させ、加熱することによって人為的につくられた樹脂「ポリプロピレン」が多く使われています。
そしてポリプロピレンは、簡単に言うとプラスチックの一種です。
このような素材を組み合わせて作られている生理用ナプキンは、トイレットペーパーなどとは異なり、水につけていても全く溶けることはなく、時間の経過とともに高吸収ポリマーが水を吸って、どんどん膨張する性質があります。
そのため生理用ナプキンは、素早く排水管から取り除く必要があるのです。
ナプキンが詰まったときに絶対避けたいNG行動
一般的なトイレ詰まりの場合、真っ先に使う道具がラバーカップ(すっぽん)でしょう。
ラバーカップはトイレットペーパーや便など、明らかにトイレに流せるものを流すための道具で、詰まりを吸い上げて押し流す効果があります。
しかし、本来流したくない生理用ナプキンの場合、より排水溝の奥へと押し流してしまうため使用はNGです。
トイレの奥までつまった生理用ナプキンは、取り出すためには便座を取り外すような大掛かりな作業が必要になるため、後々修理業者に依頼した時にも高額な作業代になる可能性があります。
生理用ナプキンを便器に落としてしまっても、絶対にラバーカップ(すっぽん)を使わないようにしましょう。
ラバーカップと同様の働きがある真空式パイプクリーナーや、ペットボトルを代用して使う方法も、ナプキンのトイレ詰まりの場合はNG行動として気をつけて下さい。
ナプキンによる詰まりの解消方法3選
生理用ナプキンが便器に落ちた際に、自分でできるトイレつまりの解消方法は3つあります。
手で拾える状況なら拾う
誤って生理用ナプキンが便器に落ちたら、ビニール袋を2枚重ねで手袋代わりに手にはめ手首を輪ゴムで留めることで、躊躇せずすぐにナプキンを拾い上げることができます。
誤って落とした後に水を流していて見えなくても、水たまりの奥のせきに留まっていることが多いので、思い切り手を奥の方まで入れてみましょう。
この時点で生理用ナプキンが拾え、取り出せればもう心配はありません。
この初動が特に大切です。
針金ハンガーなど針金を使用
手で取り出すことができなかった場合、ナプキンは便器の奥の排水溝にまで流れて留まっている可能性が高くなります。
この奥の方はU字の排水溝なので、針金ハンガーなど針金を使って、奥の方まで入れてひっかけて取り出します。
針金ハンガーは柔軟性と長さ(伸ばすと80cmくらい)があり、排水管の奥まで届くので意外と便利な小道具です。
DIYなどで普段から針金を使うことが多い方は使い慣れていれば問題ありませんが、普段あまり使わない方はかなり扱いが難しいかもしれません。
しかし家にある道具で素早く対応したい時には、この方法がおすすめです。
<手順>
針金ハンガーは、ペンチ等でトップに巻き付いているねじられた部分を外し、1本の針金にします。
トップのS字部分の先端を、ほんの少し引っ掛かりやすくするようかぎ状に曲げます。
ゴム手袋をつけて作業を始めます。便器内の水はあらかじめ汲みだして減らしておくと作業がスムーズです。
<コツ>
空のペットボトルの底を切って簡易ひしゃくを作ってくみ出すと、かき出しやすいですし使い捨てられるので便利です。
まずトップのS字側を便器の奥へ入れていきます。
排水路の入り口付近は少し上向きになっているので、少し上向き気味に入れましょう。
先端だけを排水溝のU字に添わせるように、ゆっくり奥まで送り進めてから、ナプキンに引っかかるよう回転させたり前後に動かして、ゆっくりと引き出します。
これを何度か繰り返してみてください。
※便器は陶器製のため、針金で強く掻きすぎると傷をつけてしまう可能性があります。
ある程度繰り返してみて取り出せなかった場合は、自分での作業はあきらめて水道業者に依頼しましょう。
ワイヤーブラシを使用
ホームセンターなどで売っている長いワイヤーブラシを使って掻き出す方法もあります。
近くにホームセンターがある場合はこの方法が簡単です。
ワイヤーブラシは2〜3mの長さで、ブラシは硬めの商品を選択してください。
<手順>
ゴム手袋をつけて作業を始めます。便器内の水はあらかじめ汲みだして減らしておくと作業がスムーズです。
空のペットボトルの底を切って簡易ひしゃくを作ってくみ出すと使い捨てられるので便利です。
ワイヤーブラシをまっすぐに伸ばし、らせん状にねじりながら便器の中に入れていきます。
ナプキンに引っかかるよう回転させたり前後に動かして、ゆっくりと引き出します。
これを何度が繰り返します。
ワイヤーブラシは、針金ハンガーよりも便器に傷をつけにくい利点はあります。
しかし、見えないところにあるナプキンを掻き出すというのはプロでも難しい作業なので、ある程度繰り返しても取り出せなかった場合はこちらも業者に依頼しましょう。
専門業者へ依頼する目安
生理用ナプキンを落としてから何度か水を流してしまったような場合は、解決法などは試さずに、少しでも早く専門業者を呼んだ方が良いでしょう。
専門業者へ依頼する目安は、ナプキンを流してから時間が経っているか、排水溝の奥の方まで流れてしまっているかの2点で判断して下さい。
いつか治るだろうと放置することはNGなので、十分注意しましょう。
奥まで流れる前にできるだけ早く業者に依頼した方が、結果としては作業代も安く収まります。
使用済みの生理用品であっても、専門業者は見慣れているので、恥ずかしがらずに、少しでも早くに依頼しましょう。
まとめ
トイレの詰まりで1番厄介な、生理用ナプキンを流してしまった時の解消法について紹介しました。
今まさにナプキンを流してしまってお悩みの方は、焦らずに本稿で紹介した手順で作業をしてみてください。
自分で直すのが難しい場合は、ぜひ水道修理ルートにお任せください。