トイレにものが詰まった時に、もっともシンプルな対処法の一つが手を突っ込んで詰まりの原因を除去する方法です。
その際の注意点や手を突っ込む以外の簡単な方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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手を突っ込んでトイレのつまりに対処するときの方法・手順
手を突っ込んでトイレの「つまり」に対処する方法は、大きく分けて2つあります。
同じトイレに手を突っ込む方法でもそれぞれやり方や趣旨が異なるため、まずはそれぞれの対処法を解説します。
詰まったものを直接取り出す
詰まったものが手の届くところにある場合には、直接手に取って取り出せば対処できます。
この方法が有効になりうるのは、プラスチック・金属・ゴム・布(タオル類)などの固形物・異物や、嘔吐物などの塊になっているものです。
手順は、以下のとおりです。
- ゴム手袋やビニール袋で手を保護する
- トイレの排水口に手を伸ばして、届く範囲に異物がないか確認をする
- 異物に手が届いたら、直接拾い上げる
このときに注意すべきことは、奥に押し込んでしまわないようにきちんと拾い上げることです。
拾い上げた異物を再度トイレに流してしまわないように、すぐにゴミ袋に処分するなどの対処をしましょう。
また、便器には細菌などが繁殖しているため、手を突っ込むために顔を近づける際にはマスクを着用しましょう。
手をラバーカップのようにして吸引力でつまりを取る
手をラバーカップ(スッポン)の代用として使用することも可能です。
手順は、以下の通りです。
- 拳を作って2重・3重に重ねたビニール袋に入れます
- トイレの排水口の部分に握った手をラバーカップのように出し入れします
- つまりが解消するまで繰り返します
※拳を作る際、タオルや雑巾などを手に握ると、より効果が強くなります
ラバーカップほど密着性がないため効果は限られるものの、簡易なつまりであれこの方法で十分に対処できます。
ビニール袋を二重以上に重ねないと、使用している際に破れて手が汚れることがあるため注意しましょう。
トイレに手を突っ込むのを避けたいとき【詰まりグッズなしでできる】
「トイレに手を突っ込んだのにつまりが解消しなかった」
「トイレに手を突っ込むのは抵抗がある」などの事情のある方もいらっしゃると思います。
そのような場合の対処法を解説します。
2~3時間待つ
トイレットペーパーや排せつ物が詰まってしまったときには、2〜3時間待つことでつまりが解消することがあります。
もともとトイレットペーパーや排せつ物は水に溶けるため、時間が経過するごとに少しずつ「つまり」が解消されるという仕組みです。
重度のつまりやトイレットペーパー・排せつ物以外の「つまり」の際には期待できませんが、時間に余裕がある際には待って様子を見てもよいでしょう。
お湯を流す
水よりもお湯の方が、排せつ物やトイレットペーパーを溶かす力があります。
もし、トイレ用の洗剤があれば、洗剤をお湯に溶かすと更に強力になります。
対処方法はとても簡単です。
- 灯油用ポンプなどを使用して、トイレにもともとたまっている水を抜く
- 40~50度のお湯を少しずつ排水口に向かって流す
- すぐにつまりが解消しないときには1時間程度待つ
注意点は、熱湯を流さないようにすることです。
一部の最新の便器を除けば、大半の便器は夏の変化に弱い陶器で作られているため、熱湯を注ぐと便器が破損する恐れがあります。
ペットボトルを使用する
ペットボトルの底を切り落として、ラバーカップのように使用することもできます。
手順は以下のとおりです。
- ペットボトルの底3~4cmをハサミ・カッターナイフなどで切り落とす
- ケガや便器の部品の破損のために、切り口をビニールテープなどで保護する
- ペットボトルの飲み口側を親指で塞いで真空に近い状態を作り、排水口の部分に出し入れする
ペットボトルは、500ccのものなど、排水口のフタに収まるサイズのものを使用してください。
割り箸を使用する
割り箸を使用して、トイレに詰まっているものを除去することも可能です。
- ゴム手袋を着用して、割り箸を手に持ちます
- 排水口から割り箸を入れ、つまりの原因を挟んで取り出します
このとき、割り箸を落としてしまわないように注意しましょう。割り箸を落とした場合には、割り箸がつまりの原因になることがあります。
針金ハンガーを使用する
針金ハンガーでつまりの原因をほぐしたり、ひっかけて拾い上げたりすることも可能です。
針金ハンガーは、女性の力でも簡単に曲げて形を変えることができるため、配管などの細い箇所のつまりを取るために適しています。
- 針金ハンガーを棒状に伸ばして、先端を丸く折り返す
- 排水口から針金ハンガーを差し込み、トイレのつまりを取り除く
※ハンガーの先端で陶器などをキズつけないため丸くします
強引にハンガーを動かすと、便器を傷つけてしまうリスクがあるため、慎重に対応しましょう。
対処可能な「つまり」は、排せつ物・トイレットペーパー・流せるキッチンタオルなど、ほぐれやすいものです。
水道修理業者に依頼する
簡易的な方法では対処が難しい場合には、水道修理業者への依頼もオススメです。
水道修理業者に依頼をすれば、大半のつまりは解消できます。
注意点としては、焦りや不安につけ込んで高額請求をおこなう悪質な業者が存在することです。
見積もりを明確に提示して、分かりやすく料金を案内している業者に依頼するようにしましょう。
水道修理業者の選び方についてはこちらで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
トイレに手を突っ込むことで、つまりの原因を取り除いたり、ラバーカップのように吸引力で解消したりできる場合があります。
対処ができるのは、排せつ物やトイレットペーパーなどの軽度な「つまり」にかぎられますが、自宅にグッズをおもちでない方などにオススメです。
また、手を突っ込んでも解消しない「つまり」に対しては、他の処置方法を試したり、水道修理業者に依頼したりするなどの方法で、スピード解決をはかることができます。