流せて当然だと思っていた大便(うんこ)がある日突然つまって逆流してきたら、自分で対処すべきか・業者を呼ぶべきか、どちらの方が良いのか悩みますよね。
結論から言えば自分で対処することも可能ですし、恥ずかしさを乗り越えられれば業者を呼んでしまうのが一番楽で確実です。
業者は下水道などでも汚物を見慣れているので、こちらが思っているほど恥ずかしいことではありません。
自分で対処するのが難しいと感じたら、速やかに業者に相談するのがおすすめです。
流せるはずの汚物が、トイレつまりの原因になることはよくあります。そして流せる汚物であれば、トイレ詰まりは自分でも簡単に直すことができます。
ここでは、まず自分でできる汚物の対処法として、「自力でトイレつまりを直す6つの方法」について、具体的に詳しく紹介します。
目次
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汚物のトイレつまりは突然起こる
毎日当たり前に使っているトイレですが、ある日突然つまることがあります。
実際にあったトイレつまりの事例を紹介します。
トイレつまりの事例
『24時ごろ腹痛でトイレに行き、ふたをしめて流したらトイレから「ボコッ」という異音が。特に気にせず、そのままトイレから出たが、またもや腹痛でトイレに行くと、さっきのが流れていない。
でも便意は我慢できず、そのまま用を足したが、便器は汚物でいっぱいになってしまった。
既に夜中だったが、朝までそのままにするのも不衛生で、かと言って水を流してトイレの水が逆流してきたらトイレから水が溢れる怖さがあるので、業者に依頼した。
詰まりの除去作業は3分で終わり、料金は夜間料金含めて1万円ほどだった』
この事例では、夜間に汚物がつまってしまって、業者に依頼して解決しています。
トイレつまりは予測不能で、普段当たり前のように流している汚物でも、突然起こりうるものです。
事前に多少対処法を知っておくと良いかもしれません。
大便によってトイレはなぜつまるのか?
便器の構造は、排水管から悪臭や害虫が上がってくるのを防ぐために、排水口に水をためられるような設計になっています。
水をためるために排水口の奥はS字型をしています。
排水路の中でもっとも狭い「せき」と呼ばれる部分や、その先にくぼみなどがあるため、非常に詰まりやすい構造になっています。
これによって貴重品などを落としても、奥まで流してしまわないメリットはありますが、排水口から排水路にかけてヘアピンカーブ並みの急カーブが続くのです。
便などの汚物は水圧で押し流され、排水路で水に溶けて柔らかくなりながら排水管へと流れていきますが、硬いものだと溶けずにつまることがあります。
トイレのつまりは大便だけでなく、主に以下のような時に発生しやすくなります。
【トイレつまりの主なケース】
- 固い太い便(汚物)の時
- 大量にトイレットペーパーを流した時
- 水圧が弱っている時
- 水に溶けない異物を流した時(シート・ナプキンなど)
- 過去に流した異物が排水路に残っていた時
- 集合住宅は他の部屋の影響
固い太い便(汚物)の時
ちょっと驚きますが、固い太い便(汚物)がトイレつまりの原因になるとは、割と多くある事例です。
特に便秘の際は、便が溜まるだけでなく固くなるため注意が必要です。
基本的に汚物は排水路で水に溶けて、柔らかくなって流れますが、固い便は急カーブのところでひっかかってつまりやすいことは確かです。
大量にトイレットペーパーを流した時
大量のトイレットペーパーもトイレつまりの原因になりやすい代表です。
まとめて流そうとせず、こまめに流すように気をつけましょう。
水圧が弱っている時
タンクの水圧が弱っていると、小で大を流すようなことになるので、汚物やトイレットペーパーを押し流すパワーが足りず、つまりやすさにつながります。
日頃からタンクの水量や、水圧の調整を行っておきましょう。
水に溶けない異物を流した時(シート・ナプキンなど)
ウェットティッシュ、おしりふきシート、ペーパークリーナーなどは、「流せる」と記載されたものが多いので、つい安心しがちですが、複数枚まとめて流してしまうと、トイレつまりの原因になるので注意が必要です。
市販されているお掃除シートのほとんどには、使用上の注意として「1枚で流して下さい。それ以上で流すと詰まる危険性があります」と記載されています。
1枚使ったら流すのが基本なので、複数枚まとめては流さないようにしましょう。
また、ナプキンやおむつは、水をジェル状に固めてとどめる高分子が含まれているので、トイレに流してしまうと水を吸って膨れ上がり、トイレつまりを起こしてしまいます。
水に溶けない異物は、絶対に流さないようにしましょう。
過去に流した異物が排水路に残っていた時
4で挙げた異物や、ペンやおもちゃなどの固形物など、過去に異物を流してそのままになっていた場合、排水溝の一部が狭くなってしまって、本来であれば流れるような汚物であっても、簡単につまってしまうことがあります。
過去に「トイレに異物を流してしまった」という心当たりがある場合は、迷わず専門の業者に修理の依頼をしましょう。
集合住宅は他の部屋の影響
マンションなどの集合住宅では、戸建て住宅と排水管の構造に違いがあります。
集合住宅の場合は、他の部屋のトイレつまりが原因で、影響を受けることがあります。
集合住宅では、縦にメインの排水管が通っており、そこから各部屋に向かって水平に排水管(横管)が出ています。
各部屋から出た排水は、横管を通ってメインの排水管に集められ、まとめて上から下へ、下水道に流す仕組みになっています。
そのため、階下で水に溶けない汚物をつまらせていた場合、上階の水の流れは悪くなることがあります。
このようなケースは専門の業者でないと発見しずらく、修理も高圧洗浄作業が必要になるため、やはり専門業者に依頼する必要があります。
分譲マンションであれば管理組合、賃貸物件であれば管理会社を通して、業者に依頼するルールになっていることが多いので、まず最初に管理組合、または管理会社に連絡して相談するようにしましょう。
つまりを起こす6つの例を挙げましたが、基本的に水に溶けるもの(汚物、便、トイレットペーパー)は、つまっても自力で直すことが比較的容易にできます。
本来流してはいけない水に溶けないものや異物がつまった場合は、無理に押し流そうとすればするほど、修復不能になりやすく、色々と試した後に専門業者に修理を依頼すると、高額請求になる可能性があります。
そのため1~3の場合は、自力でつまりを直すことが可能ですが、4~6の場合は、早めに専門業者に依頼するのが賢明です。
大便によるトイレの詰まりを解消できないときは専門業者に依頼
流せるはずの汚物がトイレの詰まりの原因になることはよくあります。
そして流せる汚物であれば、トイレ詰まりは自分も簡単に直すことができます。
しかし、試してみても解消しない時には、あまり無理をせずに専門業者を呼んでしまうのが一番楽で確実です。
また、汚物(便)が大量で自分で処理するのも気が引けるような場合は、なおさら業者を頼ってしまったほうが良いでしょう。
業者は汚物を見慣れているので、こちらが思っているほど恥ずかしいことではありません。
また、マンションなどの集合住宅の場合、誤って水を溢れさせて床に浸水させてしまうと、階下まで影響を与えてしまう他、汚物の消毒作業なども発生し後々面倒なことになることがあります。
自分で対処するのが難しいと感じたら、速やかに業者に相談しましょう。
まとめ
ここではトイレつまり対処法として、自力でトイレつまりを直す6つの方法について詳しく紹介しました。
繰り返しになりますが、ここで紹介したのはトイレつまりが汚物の場合での解消法です。
もしトイレの詰まりが、固形物や水に溶けない異物が原因の場合は、迷わず専門の業者へ修理を依頼しましょう。