お湯がでないと気づくのは入浴のタイミングなど、お湯が必要になったその瞬間がほとんどです。
いつも通り使っていたのに急にお風呂のお湯がでなくなると給湯器の故障を疑いたくなりますが、お湯がでない原因は1つだけではありません。

ここでは、お湯が出なくなる原因やその時の対処方法についてご紹介します。

給湯器の故障を始めとしたお湯がでなくなる原因をしっかりと特定して、適切な方法で対処しましょう。

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お湯がでなくなる原因の確認と対処方法

ここで紹介しているお湯がでなくなる原因と対処方法は5つです。見落としがちなポイントから、自力では解決できないものまで様々です。

自力での解決が難しいものは水道業者に任せるようにしましょう。

ガスが出ていない

ガスコンロを使っていたり、お湯を沸かす際にガスが使われている家庭であれば、ガスが来ていない可能性があります。

家庭で使われるガスには

1.都市ガス
2.プロパンガス

の2種類がありますが、ガス管で直結している都市ガスとは違い、プロパンガスはガス切れ(ボンベ内が空になる)を起こすことがあります。

確認方法

お風呂場や家にガスが来ているかを判断するには、他のガス器具の動作やガスメーターを確認します。
ガスコンロの元栓が空いていることを確認したうえで、火が付くかを確認しましょう。
ガスメーターで判断するには、ランプが点滅していないか・「ガス止」のマークが表示されていないかを確認します。
ガスメーターの設置場所は以下の場所になります。ボックスを開ける際にマイナスドライバーが必要になるタイプもあります。

対処方法

ガスメーターに備え付けられている栓が横になっていれば縦にし、ガス栓を開けることで解消できます。
しかし、ガスメーターで異常がないにもかかわらず、ガスが来ていないようであれば、ガスが遮断されていることが考えられます。
また、プロパンガスのガス残量はご自身で確認できません。その他のトラブルも自力での解決は難しいのため、原因不明のガスの遮断であれば、契約しているガス会社に連絡しましょう。

給湯器の不具合や故障

お湯がでなくなる原因として多いのが、給湯器の不具合や故障です。キッチンのガスコンロでは問題が無いのに、お風呂場だけお湯がでないのであれば、給湯器が原因と考えられます。

お湯が完全に出ない・冷水しか流れない症状の他にも

・お湯が温かくなるまでに時間がかかる
・お湯がぬるい

なども、給湯器の不具合や故障の症状として現れます。

故障ではなく、給湯器の電源が入っていなかったり、温度設定を間違えている可能性もあるので見落としのないように確認しましょう。

確認方法

給湯器が原因となっているか判断するには、給湯器の表示画面や給湯器本体を確認します。

・電源が入っているか
・温度設定が適切か
・エラーコードが表示されていないか
・コンセントが刺さっているか

こげ臭いなどの異臭がするのであれば、給湯器内のフィルターにホコリや汚れが不完全燃焼となっている可能性があります。

対処方法

給湯器内のフィルターのつまりであれば、掃除をすることできちんとお湯が流れます。手の届かない範囲なので、根本的な汚れを取り除くのであれば、専門業者に依頼するのがおすすめです。

また、ガス供給が正常であるのにお湯が出ない場合は、給湯器のリセットボタンを押してみてください。給湯器には異常を検知するためのセンサーがあり、一時的な故障があった場合にはリセットが必要となります。取扱説明書を参考に、リセットボタンの位置と押し方を確認しましょう。

エラーコードが表示されていたり、原因不明で給湯器でお湯がでないトラブルを解決するには修理するか新しい給湯器に交換する必要があります。

こちらも自力での解決は難しいので、判断も含めて専門業者やメーカーにお問い合わせしましょう。

水道管の凍結

冬場のお湯が出ない原因として多いのが水道管の凍結が原因によるものです。外に設置されている給湯器からの給水管が氷点下に晒されてしまうと、配管に残った水が凍ってしまうことから、これらの凍結が引き起こされます。

特に給湯器が使われない夜間に凍結が発生しやすいです。

確認方法

水道管の凍結によるものか外から確認するのは難しく、凍結しやすい環境に該当するかどうかを基準に判断を行います。

・マイナス4度以下
・水道管が北側に設置されている、日陰になる
・水道管がむき出しの状態

これらに該当するのであれば、凍結によってお湯が出ないことが考えられます。また凍結が予想される際は、天気予報で「低温注意報」が事前に発表されるので、前もって確認しておきましょう。

また、凍結による配管の破裂している可能性もあるので、気温が上がった後でも水が出なくなる症状も起こりえます。

対処方法

水道管の凍結を自力で解消するには以下の2通りが一般的です。

・太陽が昇って自然解凍するのを待つ
・タオルを巻いてぬるま湯(30〜40度)をかける

水道管が凍結するのは太陽が昇る前の時刻であることが多く、日差しが当たり始めて氷が溶けるのを待つ方法が最も安全でおすすめです。

しかし冬は日の出の時刻が遅いため、日の出まで待てない方は、ぬるま湯を給水管かける方法もあります。温度差による配管破裂の恐れもあるので、お湯を使う際は自己責任で行いましょう。

冬場の水道管凍結の予防方法は以下の2つがお手軽で効果的です。

・保温材をむき出しの水道管に取付ける
・水道から少量の水を流し続ける

保温材は、むき出しになっている水道管に布や気泡緩衝材などを巻き付け、テープで固定するだけでも、熱が逃げない効果があります。

元栓・止水栓がしまっている

お湯だけでなく、水も出ない症状であれば、水道の元栓・止水栓が閉まっている可能性があります。お風呂の修理や部品の交換作業をした後ならば、閉めた元栓を開け忘れていないかを確認しましょう。

元栓・止水栓が開いており、が普段通り使っていたのに水道自体が止められているのなら、その他の原因と考えられます。自力での解決は難しいので修理業者に相談しましょう。

災害による断水

雨風が強い時や自然災害発生時には、給湯器はもちろん水道全体が止まる時もあります。ブレーカーが落ちることによる原因もありますが、その他にも以下のような原因でお湯が出なくなるケースもあります。

・地震による水道管の損傷
・落雷による給湯器の漏電
・給湯器の安全装置の作動
・積雪による排気不良

安全装置の作動や積雪による影響は自分の目で確かめられますが、水道管の損傷や漏電が原因によるものは確かめられません。

対処方法

災害が起きた際に無理して使用すると更なる事故の恐れがあるので、原因不明の断水・安全装置が作動している時は、業者に問い合わせて到着を待ちましょう。

積雪によるものは、給湯器の上部排気カバーに雪が積もっていることが原因と考えられるので、積もった雪を取り除けば通常通りに使用できます。ただし、積雪するような気温の場合は凍結による断水の可能性もあるので、そちらも合わせて確認しましょう。

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給湯器の修理費用

給湯器のお湯が出ない場合の修理費用は、どの程度になるのでしょうか?もし購入から保証期間内であれば、無償修理になる可能性もあります。しかし、自己負担の場合は費用を考えなければなりません。

修理費用は、修理箇所や部品交換の有無によっても異なります。事前に確認し、費用を把握しておくことが大切です。給湯器のトラブルは急いで解決する必要があり、修理には費用がかかる場合もありますのでご注意ください。

プロパンガス給湯器のお湯が出ない時の注意が必要なポイント

給湯器の故障や問題に直面したとき、素人がいじるべきではありません。給湯器は専門知識と経験が必要であり、素人がいじるとさらなるトラブルを引き起こす可能性があります。給湯器の修理やメンテナンスは、プロの技術者に任せましょう。

また、給湯器の節約機能を活用することも重要です。給湯器はエネルギー消費量が多い家庭の機器ですが、節約機能を使うことで無駄なガスの使用を抑えることができます。給湯器の使用状況や家庭のニーズに合わせて設定を変え、省エネ効果を最大限に活かしましょう。

さらに、定期的なメンテナンスの重要性も忘れてはなりません。給湯器は日々の使用で汚れや劣化が進みますので、定期的なメンテナンスが必要です。給湯器のパーツの清掃や交換、動作確認などを定期的に行うことで、故障やトラブルのリスクを軽減できます。

給湯器のお湯が出ない問題に直面した場合、まずは素人がいじらず、専門家に相談しましょう。節約機能の活用や定期的なメンテナンスも怠らずに行い、快適なお湯の供給を確保していきましょう。なお、給湯器の故障やトラブルは安全面にも関わることがあるため、安全を最優先に考えることが重要です。

給湯器の交換目安

お湯を沸かすのに使われる給湯器の寿命は一般的に10〜15年ほどです。ただし使用状況によっても伸び縮みするので、頻繁に使う方は7年ほどから寿命のサインが現れます。

給湯器の寿命を迎えるサインとしては以下の症状があります。

・点火しづらい
・給湯器の排気口まわりにサビが出る
・給湯器からの水漏れ
・お湯の温度が安定しない
・黒い煙が出る

給湯器の寿命は長く20年30年使い続けられるとの情報もありますが、各メーカーが標準使用期間を定めています。現在使用中のものが20年以上経過している場合は、経年劣化による故障が考えられるので早めの交換を検討しましょう。

お湯が出ないときは早めの判断を

お湯が出なくなる時は必要になったちょうどその時である場合がほとんどです。給湯器が必須になる冬場でなくても、お湯が出ないと生活に支障をきたします。

もし気温や災害が原因でお湯がでなくなれば、その他の家庭でも断水などのトラブルが発生している可能性が高いです。また、メーカーの定めた使用期間を超えている場合も故障の恐れがあるので、早めの判断を心がけましょう。

給湯器を正しく利用して、毎日のバスタイムをストレスなく過ごしてくださいね。

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